複音ハーモニカって?

複音ハーモニカは、トレモロ・ハーモニカともいわれるそうですが、「トレモロ」ってなんですか? 他のハーモニカとは違うのですか?

複音ハーモニカでは、一つの音に二枚のリードを使用していて、微妙に調律をずらした音が上下二段に並んでいます。その二つを同時に吸ったり吹いたりすることになるので、トレモロ(うなり、ヴィブラート)が発生します。それが、複音ハーモニカ独特の、心に響く美しい音色となるのです。

他のハーモニカとしては、10穴のテンホールズという小さいハーモニカや、横のレバーを押すことで半音階が出せるクロマチックハーモニカなどがありますが、普通の機種ではトレモロは発生しません。

複音ハーモニカの演奏では、メロディ以外の伴奏の音が入り、一人の人が演奏しているのではないように聞こえることがありますが、どうやって演奏しているのですか?

複音ハーモニカの独奏では、いろいろな奏法が使われています。メロディを演奏しながら、自分で伴奏を入れられる奏法としては、ベース奏法や分散和音奏法などがあります。例えば、必要ではない穴を舌でふさぎ、次に、舌を離して音を出すなどの方法で、独学での習得は難しいかもしれません。

また、色々な音色を出せる奏法として、オクターブ奏法、バイオリン奏法、マンドリン奏法といわれるものもあります。これらの奏法を取り入れることによって、多彩な表現が出来るのです。

ハーモニカを何本か重ねて持って演奏しているのはどうしてですか?

複音ハーモニカは、基本的に一つの音階だけを吹くように作られているので、♯や♭などの音を出したい場合は、二本を重ねて持つことになります。

複音ハーモニカには、いろいろなキーに対応できる「調」があり、その曲の調子に合わせてハーモニカを持ち替えたり、何本か重ねて持ったりします。

また、調には、長音階(メジャー調)のハーモニカと、短音階(マイナー調)のハーモニカがあります。少し悲しげな音に聞こえるのが、マイナー調です。長音列と短音列は以下のようになっています。

長調の複音ハーモニカの配列 短調の複音ハーモニカの配列
複音ハーモニカのかわいいロゴ